Forblaze Mol ドキュメント

Forblaze Molは最新のウェブ技術である WebGPU を使用して高速な描画と計算を実現しています。快適にご利用いただくために、以下の環境を推奨します。

※ WebGPUがサポートされていないブラウザや環境では、アプリが正常に起動しない場合があります。最新のアップデートを適用してご利用ください。

2. はじめに:可視化と構築の融合

近年、材料科学や創薬の分野において、シミュレーションから得られるデータの解析だけでなく、その前段階である「高品質な初期構造の構築」もまた重要な課題となっています。

Forblaze Molは、単なる可視化ビューアーとしての枠を超え、ブラウザ上で直感的に分子やポリマーのユニットセルを構築できるプラットフォームへと進化しました。高性能なエンジンをブラウザに統合することで、場所を選ばず、解析からモデリングまでを一気通貫で行うことが可能になります。

なお、ブラウザ内でのローカル処理による安全性を最優先に設計しておりますが、ベータ版サービスであることをご理解の上、解析結果の正確性や、本ツールの利用によって生じた損害等については、利用者ご自身の責任においてご判断・ご活用いただくようお願いいたします。

3. データの安全性について

Forblaze Molはプライバシーとセキュリティを最優先に設計されています。読み込んだファイルや、ビルド機能で入力したSMILES文字列などはサーバに一切アップロードされません。すべてのデータ処理、構造緩和計算、およびレンダリングは、ユーザーのブラウザ(ローカルPC)上で行われます。そのため、外部に漏洩してはならない研究途上のデータであっても、安心して可視化・構築を行うことが可能です。

4. 構造構築機能 (Structure Builder)

アプリ内の「Build」タブから、SMILES文字列をベースとした高度な構造構築が可能です。この機能は FBTK (Forblaze ToolKit) と共通のコアエンジンを使用しています。

5. 対応データ形式(LAMMPS, VASP, Gaussian, CP2K等)

Forblaze Molは、複数のファイルを同時に選択して読み込むことができます。

読み込み (Import)

書き出し (Export)

表示中の構造や構築したモデルを、以下の形式でローカルに保存できます。

6. 主な機能

7. 技術的背景:RustとBevy、そしてWASM

Webブラウザで大規模な計算と描画を行うための核心技術として、プログラミング言語「Rust」と、Rust製のゲームエンジン「Bevy」、そしてWebAssembly (WASM) を採用しました。

なぜRustなのか?

Rustは、C++に匹敵する実行速度と、メモリ安全性(Memory Safety)を兼ね備えた言語です。数万個の原子座標を毎フレーム更新し、UFFによる緩和計算を高速に回すような処理において、Rustは極めて高いパフォーマンスを発揮します。

WebAssembly (WASM) の可能性

WASMは、ブラウザ上でネイティブコードに近い速度で実行可能な形式です。Rustで記述されたForblaze MolのコアロジックはWASMにコンパイルされ、直接ブラウザの仮想マシンで実行されます。これにより、高度なシミュレーション構築機能のブラウザへの統合が実現しました。

8. お問い合わせ・不具合報告

Forblaze Molは現在ベータバージョンとして提供されています。不具合や機能要望がございましたら、専用のGoogleフォームよりお知らせください。